着物のクリーニングや染み抜き・仕立直し・リメイクなどの専門工房・浅井染色

着物の虫干し

着物を虫干しと一緒に夏物を整理する季節が来ました。着物の虫干しはタンスにしまってある着物を整理したり、それこそ虫やカビが付着していないかを点検する意味合いで、行うものでもあります。風通しの良い、しかも、日光や蛍光灯が直接当たらない部屋で、ハンガーにかけて、一昼夜干します。最近はエアコンなどで、湿度が適切に保たれている関係で、タンスに入れっぱなしの方もいらっしゃるようですが、最低でもタンスの中から着物を出して、カビや、虫食いがないかを確認するだけでも、着物を長持ちさせることができます。特にカビは室温27度、湿度65％以上になると活発化します。着物の黄変は、カビが絹を食い荒らした証拠です。したがって、そのままにしておくと、カビが増殖して、最悪の場合生地がボロボロになることもあります。虫干し等でカビが付着していることが見受けられた場合は、速やかにクリーニングとカビ取りを行うことをお勧めします。虫干しやクリーニングが終わった着物は、できれば桐のタンスに除湿シートいれて保管してください。

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